OBだより
前ホームページの管理人さんからメッセージをいただきました。長い間、さゆり会を見守っていただいて感謝の気持ちでいっぱいです。
新生・さゆり会OBホームページの開設、おめでとうございます。私は旧さゆり会ホームページの管理人です。これまでのことはあまり広く知られていないため、記録として経緯を記しておこうと思います。もともと、さゆり会ホームページは元・さゆり会の会長さんが現役の頃に個人的に作ったものでした。特に掲示板では現役、OB、お父さんお母さん入りまじって意見交換がなされたり活発に利用されている時期もありました。その後ホームページも掲示板も徐々に、さゆり会室の利用予定、イベントのお知らせや連絡など告知板としての機能が中心となっていきました。元会長さんは卒園後も6年間ほど管理を続け、その後「育ちあいの会」を介してご縁があり、私が引き継いで12年目になります。通算18年続いたということで、さゆり会の長い歴史の中のちょっとした一コマになるでしょうか。何度か、さゆり会の活動へのご意見などを管理人宛メールでいただくこともあり、クラス会などでは言いにくい率直な思いを吐露できるツールでもあるのだと感じたことがあります。当初はホームページ作成などがおもしろそうだからと遊び半分で引き受けたものの、特に自分がOBとなった後は様々な理由から、「さゆり会がホームページを持つ意義」に悩むようになっていました。それでも、管理人を引き受けた頃に園長先生がおっしゃっていた、「今は使い途がなくても、ホームページは財産として持っていてもいいんじゃないか」という言葉一つだけを根拠として、ウェブ上でのさゆり会の顔を維持し続けてきました。”根拠”という言葉で思い出しましたが、秋まつり実行委員長をつとめたときに驚いたことがあって、それは、毎年まず秋まつりを開催するかどうかから話し合っていたことです。毎年やってるから今年もやる前提ではなかったのです。確かに、長く続けていることだからこそ惰性的になりやすい。なぜやるのか、目的はなにか、毎回スタート地点に戻ることが大事なのでしょう。秋まつりの必要性は毎年変わってゆくかもしれない。やりたい人だけじゃなく、やりたくない人だっている(私もそうでした)中で開催するにはそれだけの根拠を示すことが誠意であり、その目的に則った活動でなくてはならないと思ったのでした。大勢の人を巻き込むことは特に、その物事に妥当な根拠があるのかまず考えようというのは、卒園後、長く続けたPTA活動においても常に念頭に置いていました。そのような意識でいたので、自分の中で明確な目的がなくフラフラと続けていたホームページを別の人に託すことに私は非常に身構えていました。ですが今回、前年度さゆり会のみなさんが検討に検討を重ねてくださり新しい形でスタートすることになりました。誰もが納得できるような目的がないからもうやめてしまおうかと、結論を急がなくてよかった。こうして、新しい何かに繋ったじゃないか。先日久しぶりに金井幼稚園に行き、お母さんたちが新しいホームページのことで生き生きと話し合うのを見て、長く気がかりだったことが一気に飛んでいったのでした。我が家のお話も。金井幼稚園に通った私の三人の娘たちは現在、大学4年生と2年生、高校1年生になりました。昨年はコロナ禍のため娘たちが一日中家で一緒にいたからか、三姉妹の仲が今までになく親密になり、常に楽しげなおしゃべりで家が満たされるようになりました。ムードメーカーは長女。この長女は、かつて幼稚園時代は緊張が強く、固くなってほとんどしゃべらない子で、それが私は心配でたまりませんでした。よく園長先生に弱音を吐いては、そのたびにいろんなお話を聞かせてもらいました。結局私は何も長女の手助けはできませんでしたが、彼女は何も言わないけど前向きな気持ちを持っていました。小学校に入ってからはずっと長い間、自分で人や社会との関わり方を探り続けていたように見えます。今、とても頼もしい存在となったことは「大人になって成長した」の一言では片付けられない、長女の寡黙で地道な努力があったように思います。この夏、長女は就職に向けての受験の真っ最中。昨年から勉強のためほとんど家で過ごしており、私が昼食を作って一緒に食べています。家で二人で過ごしていると、長女が小さかった頃の日々が思い出されます。「こどもには自分で育つ力がある」園長先生の言葉も思い出されます。巣立ちの前に、いい時間を与えてもらっているところです。
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